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統括部ダイアリー

研修・学会・発表・講演会参加・地域事業 【職員活動報告】

【発表】徳島県作業療法士会 事例検討会

2022-03-04
令和3年2月18日 徳島県作業療法士会 令和3年度現職者共通研修事例報告会が開催されました。
今回は、徳島県の作業療法士より11演題が集まりました。Web開催ということもあってか演者の他にたくさんの方が聴講されました。

医療法人いちえ会 介護部門統括部 カメリアデイサービス所属 作業療法士 日下が発表させて頂きました。

【事例報告】
認知症を呈し「起居動作・移乗・移動・更衣・排泄・整容」などの日常生活動作(ADL;Activities of Daily Living)が低下した方に対し、リハビリテーションにて身体機能訓練やADL訓練を行うと、ADLの向上がある一定までは認められました。しかし、リハビリを続けてもそれ以上の向上は認められませんでした。そこで、認知症に対するリハビリを併せて行うプログラムに変更したところ、認知機能及び認知症状が改善し、それに伴い身体機能もADLも向上しました。
認知症を呈した方の身体機能やADLを向上させるために、認知症リハビリが有効であったことを事例を通して報告致しました。

【認知症リハビリテーション】
認知症状改善、認知機能の向上をするためには、認知症の正しい評価をし原因を突き止めることが重要です。近年、認知症とは脳だけの病気ではない事が分かってきており、様々な研究や論文が発表されています。脳だけでなく総合的に評価し、どこが原因か評価した上でポイントを絞ったアプローチが必要です。

【一番お伝えしたい事】
認知症の方には、関わる周囲の人の対応や環境が症状を大きく左右しますので、どう関わるかも大切なことです。しかし、認知症は進行性ですので、対応だけでは進行していく確率が高いのが現状です。つまり、認知症状改善や認知機能を向上できる場所を徳島県にも増やすことが、非常に重要で必要性があると考えています。その為には、改善できる作業療法士を増やすことが必要であると、今回の事例を通してお伝えさせて頂きました。
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